コミック制作の基本
AIマンガ生成プロンプト:モデルが構成できるページを具体的に描く
実用的なマンガ用プロンプトは、画風を指定するだけでは不十分です。見せたいストーリーの要点、繰り返し出るキャラクター情報、場所、カメラ距離、ページ構成、読み方向、そして編集可能または文字なしで残すべき要素まで明示します。
公開元 LlamaGen編集チーム更新日

すぐに答え
まず読者に理解してほしい変化を起点にし、誰がいて、どこで何が起きるのか、各コマで何を見せるのか、想定する読み方向、そしてビジュアル上の制約を指定します。下書きを生成したら、印象の良い1コマではなくページ全体で比較し、1つずつ問題を直していきます。
これらの参考資料は、基礎となる技法を解説しています。以下のオリジナル演習はLlamaGenの例であり、著者がLlamaGenを推奨しているわけではありません。
曖昧な画風先行プロンプト
物語上の変化がない雰囲気だけの指示
固定情報のないキャラクター
順序のないコマ
物語向けページ指示
キャラクターと場所を定義する
見せる展開を割り当てる
連続性と文字入れの制約を明示する
フィクションのキャラクターを使ったオリジナルの解説イラストです。顧客のコミックや製品スクリーンショットではありません。
画風より先に物語情報を書く
プロンプト構成は、展開を検証できる形にするべきです。雰囲気を表す形容詞を並べても、明確な行動、反応、結果の代わりにはなりません。
- 目に見える変化を1つ書く
- ページを読み終えた時点で読者が何を知るべきかを書きます。手がかりが見つかる、相手の位置が変わる、キャラクターが決断する、などです。
- 繰り返し出る情報を固定する
- 顔、髪型、服装、小道具、場所の基準となる要素は、短い参照情報としてまとめておきます。固定情報と、表情、ダメージ、天候、その他シーンごとの変化は分けて扱います。
- 各コマの役割を決める
- 全体がわかる引きの絵、行動、反応、手がかり、見せ場の順に説明します。2つのコマが同じ情報を持つなら、生成前にまとめましょう。
- 文字入れは別指示にする
- 吹き出しのスペースは確保しつつ、セリフの原文は編集可能な別ドキュメントで管理します。生成された文字は、誤字や話者の取り違えが起こることがあります。
見つかった問題をもとにプロンプトを修正する
最初の結果は、その指示内容に対する反応として捉え、ワークフロー全体がどの物語でもうまくいく、または失敗する証拠とは考えません。
- ページ全体を確認する
- 表面の描き込みを評価する前に、最終表示サイズで読み順、キャラクターの識別、空間のつながり、手、小道具、セリフの余白を確認します。
- 修正点を1つに絞る
- 漠然とした改善を求めるのではなく、カメラ距離、橋の目印、袖の色、吹き出しの余白など、具体的な要素を1つ変えます。
- うまくいっている要素は残す
- ずれてはいけないキャラクター情報と場所の情報を繰り返し、どのコマや要素を変更してよいかを明示します。
- 元の指示は残しておく
- プロンプト、参照素材、採用した結果、修正メモをまとめて保存し、後のページでも同じ物語条件を再利用できるようにします。
実例:雨の日の用事を4拍子のページにする
大人の通勤客は駅まであと10分しかありませんが、雨で入口の看板が見えず、途中でコーヒーを買って立ち止まります。
パネル 1
引きの画:通勤客が雨に濡れた交差点を渡っている。駅の入口は見えているが、まだ遠い。
パネル 2
カフェの中の中景:通勤客は温かいカップを持ちながら時間を確認している。
パネル 3
寄りの反応:外では雨が強まり、通勤客は遅延したルートに気づく。
パネル 4
引きの見せ場:通勤客は同じ駅の入口にたどり着く。傘とコートは変わっていない。
このプロンプトには、場所の関係、時間の制約、繰り返し出る服装、そしてページ内の変化が含まれています。流れが理解できてから、画風の言葉を足せます。
日常で使うコミックページ

画風の羅列と、物語向けの指示文を比べる
同じ雨の日の通勤シーンを使い、プロンプト内の情報構成だけを変えます。
曖昧な画風先行プロンプト
- 美しいマンガ、映画的、詳細、感情的。
- 雨の街、ドラマチックなライティング、完璧な構図。
- 魅力的なキャラクターがいる、プロ品質の白黒ページ。
物語向けページ指示
- 短い黒髪ボブと薄いトレンチコートの大人の通勤客が、濡れた交差点を渡って見えている駅の入口へ向かう。
- 4コマで、場所の提示からカフェでの小休止、時間切迫への反応、同じ入口への到着までを描く。
- 右から左へのページ構成、吹き出しの余白は明確、傘とコートは安定、生成文字なし。
比較のしかた
- 同じページ形式で、それぞれの指示から1つずつ下書きを生成します。
- 元の物語を読まずにコマ番号を振ります。
- 人物の識別、空間関係、動作が曖昧になる箇所を挙げます。
- 最も弱い物語上の制約だけを修正して、再比較します。
確認ポイント
構造化された指示文では、各コマと繰り返し出る情報に役割があるため、問題点を見つけやすくなります。
この演習では証明できないこと
この演習はモデルの精度を測るものではなく、特定のプロンプトでそのまま公開可能なページが必ず出ることを保証するものでもありません。
公開前に:ページを見直そう
- このページには、目に見える物語上の変化が1つあります。
- 繰り返し出るキャラクター情報と場所の情報が明確です。
- 各コマが新しい情報を加えています。
- 読み方向とセリフのスペースが計画されています。
- 修正依頼では、確認された問題が1つ具体的に示されています。
よくある質問
AIマンガのプロンプトはどのくらいの長さが必要ですか?
ストーリーの要点、登場人物、舞台、展開、制約を、言い換えの繰り返しなく定義できる長さが目安です。文字数よりもわかりやすさが大切です。
セリフは画像内で生成すべきですか?
正確な文言が必要なら、セリフは編集可能な状態で管理し、絵を確認したあとに入れます。画像指示では吹き出しの余白だけ確保できます。
1つのプロンプトで章全体を作れますか?
共通の設定資料を用意し、ページやシーン単位で小さく生成してから、連続性を通して比較すると、章全体を確認しやすくなります。
参考文献と関連資料
- Google Cloud — 画像プロンプトと属性ガイド ↗
公式ガイドでは、被写体、文脈、スタイル、そして反復的なプロンプト改善について説明されています。このページのマンガ構成手法は、当社による編集上のアレンジです。
- Clip Studio Paint — あらすじから絵コンテへ:8ページの少女マンガを作る ↗
完成原稿に至る前に、あらすじがページやコマの判断へどう変わるかを示す制作ワークフローです。
コミック制作ワークフローを次の段階へ
目に見えるストーリービートを設計し、関連するツールを試し、結果は自分で確認しましょう。これらのガイドは、コミックを自動で解析したり修復したりすることを約束するものではありません。